令和4年度事業報告

令和5年6月30日

 

                  

1 環境情報の発信及び環境活動団体との情報交換、交流

(概要)

 当団体では、タイムリーな話題を中心に生きものに関する情報を発信するとともに、種々の機会をとらえて多く

の方々との交流及び連携を図っている。

 令和4年度においては、6月に第5回サイエンスカフェを、11月には第6回サイエンスカフェを開催した。また、

令和5年2月には、「第9回いきものフォーラム」を開催した。

団体の活動を社会に知っていただくため、ホームページを運営した。情報交換のため、市民調査のメーリング

リストも運用している。 さらに団体の広報誌「いろいろ生きもの通信第10号」を8月に発行し、関係機関などに

広く配布した。

   こうした手段を通じて、環境保全活動を行っている個人・団体との交流や連携、調査研究、情報提供をさら

に進めていくこととしたい。

(主な実施状況)

開催日

催し名

内容

令和4年6月11

日(土) (Web

第5回サイエンスカフェ

 (参加者26人)

(テーマ)再エネ導入拡大と生物多様性保全の両立は可能か?

(スピーカー) 東京農業大学教授 荒井歩氏

令和4年8月

「いろいろ生きもの通信第9号」を発行

県庁、県内市町村の自然担当課などに配布

令和4年11月18日(金)

Webセミナー)

第6回サイエンスカフェ

 

 (参加者72人)

(テーマ)オオカミを知りオオカミの消えた日本の森を見つめ直す

(スピーカー)埼玉県環境科学国際センター研究員 角田裕志 氏

(ファシリテーター) 武村貴世子 氏(ラジオDJ

令和5年2月  18日(土)

(会場・Web併用)

第9回いきものフォー

ラム

埼玉会館ラウンジ

(参加者68人)

(テーマ)埼玉県の希少野生植物について考える

・立正大学教授 米林仲氏 「埼玉県レッドデータブック(植物編)の背景とその課題について」 

・絶滅危惧植物種調査団代表 牧野彰吾氏 「埼玉県レッドデータブック(植物編)の背景とその課題について」

・埼玉県立自然の博物館 学芸員 須田大樹氏  「埼玉県の希少な植物群落について」

・埼玉大学教授 金子康子氏   「埼玉県の希少水生植物ムジナモについて」

2 狭山丘陵のさいたま緑の森博物館における森林整備活動及び自然環境の普及啓発

(概要)

 県民の貴重な財産である狭山丘陵の里山林保全及び自然環境保全の普及啓発を図るため、さいたま緑の森

博物館の当団体管理地0.9haのフィールドにおいて二次林の整備活動を4回実施した(雨のため2回中止)

ここ数年、ナラ枯れの被害が大きくなってきており、倒木が増えている。

(主な実施状況)

・令和4年5月29日、10月30日、11月27日、令和5年1月29日に下草刈り、倒木処理など林地内整理、シイタ

ケ収穫を実施した。(参加者は各回5~7名)

・秋に管理地の植生を調査して取りまとめた。

・緑の博物館保全活用協議会に参加し、令和5年1月21日に倒木の除去共同作業にも参加した。

 

3 埼玉県の外来動植物の状況・対策把握と情報共有

(概要)

ここ数年取り組んできたカシノナガキクイムシの事業はできなかった。

 元年度に発行した「外来植物ポケットブック増補第3版」を、環境団体などの求めに応じ随時提供した。

 

4 自らモデルとなるべく外来植物の除去活動の実践

(概要)

 当団体では、生物多様性保全活動を普及させていくための事業の一つとして、外来種など生物多様性に影響

を与える動植物の除去活動、に取り組むこととしている。

 今年度は、平成26年から着手した原市沼川に繁殖しているオオフサモ(特定外来生物)の除去対策(モニタリ

ング)を引き続き実施した。モニタリングの結果、繁茂が見当たらないので除去活動は休止している。

また、平成29年2月に作成した 「オオフサモ除去実践活動報告書」を随時、関係者などへ提供し、普及啓発に

努めている。 

 

5 会議等

(1) 理事会(7人出席) ※ コロナ対策のため、Webで4月に開催した。

  議題: 令和4年度事業報告・決算、令和5年度事業計画・予算、役員選任の議決

(2) 総会(会員15人出席) ※ コロナ対策のため、Web4月に開催した。

  議題: 令和4年度事業報告・決算、令和4年度事業計画・予算、役員選任の議決

(3) 運営会議

   毎月1回、原則として第2火曜日に開催した。

   今年度は毎回Web会議により行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6 事業の実施に関する事項 (令和4年4月1日~令和5年3月31日)

 

定款の

事業名

事業内容

実施日時

実施場所

従事者の人数

受益対象者の範囲及び人数

支出額

(千円)

希少な動植物の保全活動

生きものモニタリング調査実施

通年

 県内

のべ10

会員

30

外来種など生物多様性に影響を与える動植物の駆除活動

原市沼川の外来植物オオフサモのモニタリング

随時モニタリング

上尾市・原市沼川

のべ

6

会員

 

のべ

12

森林などの生態系の保全活動

狭山丘陵の里山保全ボランティア

5/29,10/30,

11/27, R5/1/21,

R5/1/27

入間市(緑の森博物館内管理地)

のべ

33

会員

参加希望者

のべ

50

3

 

環境保全に係る普及啓発及び相談助言

9回生きものフォーラム開催

R5/2/18

埼玉会館

(WEB併用)

15人

会員・参加希望者

68人

49

ホームページの運営

通年

1

 

団体広報誌の発行

10号・9月発行,

 

10

会員,行政,他団体

300

10

第5回サイエンスカフェ開催

6/11

 

オンライン

開催

10

会員,行政,他団体

26

15

第6回サイエンスカフェ開催

11/20

オンライン

開催

10

会員,行政,他団体

72

環境保全活動を行う個人・団体の支援並びに交流及び連携の促進-

・生きものフォーラム

・サイエンスカフェ

(再掲)

6/11

11/20

R5/2/18

さいたま市産業文化会館

埼玉会館

 

25

会員/

参加希望者

他団体会員

のべ

166

64

(再掲)

環境保全活動の指導者育成

里山保全ボランティア活動を活用した指導者育成

開催できず

 

 

 

 

 

環境保全に係る調査研究及び情報提供

市民生きものモニタリング調査実施

開催できず

 

 

 

 

 

自然環境調査の実施(RDB調査支援)

通年

 県内

延べ15

会員

のべ15人

 

 

 令和4年度 活動計算書

(令和4年4月1日~令和5年3月31日まで)

NPO法人いろいろ生きものネット埼玉

単位:円

科   目 金   額

Ⅰ 経常収益  

 1 受取会費

"  正会員(個人25人 企業0)

  準会員(個人2人)" 90,000

   準会員(個人3人) 4,500

  賛助会員(非営利0団体 企業0団体) 0 94,500

 2 受取寄附金

    受取寄附金 0 0

 3 受取助成金等

    受取助成金 0 0

 4 事業収益

    事業収益 0 0

 5 その他収益

    受取利息 8 8

    雑収入 30,000 30,000

 経常収益計(A) 124,508

 

Ⅱ 経常費用

 1 事業費

   ⑴人件費

     給料手当 0

     臨時雇賃金 0

     法定福利費 0

    人件費計 0 0

   ⑵その他経費

     旅費交通費 0

     通信費 8,820

     印刷費 7,030

     消耗品費 775

     備品費 0

     会場費 20,300

     会議費 0

     報償費 40,000

     役務費 0

     支払保険料 0

     租税公課 0

     支払手数料 990

    その他経費計 77,915

   事業費計 77,915

 2 管理費

   ⑴人件費

    人件費計 0

   ⑵その他経費

     旅費交通費

     通信費 21,240

     印刷費 0

     消耗品費 0

     会場費

     会議費 0

     役務費 0

     事務所家賃(R2.4~3.3) 84,000

     支払保険料 4,550

     支払手数料 110

     雑費 0

    その他経費計 109,900

   管理費計 109,900

 経常費用計(B) 187,815

 当期経常増減額(A-B) ▲ 63,307

①当期正味財産増減額(A-B) ▲ 63,307

②前期繰越正味財産額 961,938

 次期繰越正味財産額(①+②) 898,631