令和3年度事業報告
NPO法人いろいろ生きものネット埼玉
1 埼玉県の外来動植物の状況・対策把握と情報共有
(概要)
(1) 外来植物の開花時期市民調査を前年度に継続して実施した。
(2) 埼玉県にもナラ枯れ病が令和2年度から急速に拡大したことから、外来種ではないが、カシノナガキクイム
シに着目して次の活動を行った。
① 第3回サイエンスカフェ
テーマ 「植物の害虫とは何か~カシノナガキクイムシをとおして考える~」
方 式 Web方式 参加者数 47人
日 時 令和3年9月11日(土) 午前9時~11時
場 所 伊奈町 さいたま緑のトラスト13号保全地(無線山KDDIの森)
さいたま緑のトラスト協会の協力を得て実施した。 参加者数 21人
③ カシノナガキクイムシ(カシナガ)県民調査 令和3年8月~12月
当団体のほか9団体・個人から報告をいただき、14市町・40地点の生息箇所をまとめ、地図化して団体ホームページに公表した。
(3) 元年度に発行した「外来植物ポケットブック増補第3版」を、求めに応じ随時提供した。
2 自らモデルとなるべく外来植物の除去活動の実践
(概要)
当団体では、生物多様性保全活動を普及させていくための事業の一つとして、外来種など生物多様性に影響を与える動植物の除去活動、に取り組むこととしている。
今年度は、平成26年から着手した原市沼川に繁殖しているオオフサモ(特定外来生物)の除去対策(モニタリング)を引き続き実施した。モニタリングの結果、繁茂が見当たらないので除去活動は休止している。
また、平成29年2月に作成した 「オオフサモ除去実践活動報告書」を随時、関係者などへ提供し、普及啓発に努めている。
3 狭山丘陵のさいたま緑の森博物館における森林整備活動及び自然環境の普及啓発
(概要)
県民の貴重な財産である狭山丘陵の里山林保全及び自然環境保全の普及啓発を図るため、さいたま緑の森博物館の当団体管理地0.9haのフィールドにおいて二次林の整備活動を6回実施した(原則として奇数月の最終日曜日に実施)。
(主な実施状況)
令和3年5月30日、7月25日、9月26日、11月28日、令和4年1月30日に下草刈り、常緑樹伐採、林地内整理、シイタケ収穫を実施し、3月27日にはシイタケのコマうちをした。(参加者は各回2~8名)
4 環境情報の発信及び環境活動団体との情報交換、交流
(概要)
当団体では、タイムリーな話題を中心に環境情報を発信するとともに、種々の機会をとらえて多くの方々との交流及び連携を図っている。
令和3年5月に第3回サイエンスカフェを、11月20日(土)には第4回サイエンスカフェを開催した。また、令和4年2月27日には、生物多様性保全に関する情報交換を行うため、「第8回いきものフォーラム」を開催した。
団体の活動を社会に知っていただくため、ホームページを運営した。情報交換のため、市民調査のメーリングリストも運用している。
さらに団体の広報誌「いろいろ生きもの通信第9号」を8月に発行し、関係機関などに広く配布した。
こうした手段を通じて、環境保全活動を行っている個人・団体との交流や連携、調査研究、情報提供をさらに進めていくこととしたい。
(主な実施状況)
令和3年5月29日(土) 第3回サイエンスカフェをWebで開催 (参加者47人)
テーマ 「植物の害虫とは何か~カシノナガキクイムシをとおして考える~」
令和3年8月 「いろいろ生きもの通信第9号」を発行
令和3年9月11日(土) カシノナガキクイムシ観察会を開催 (参加者21人)
令和3年11月20日(土) 第4回サイエンスカフェを会場・Web併用で開催(参加者27人)
テーマ「ムクドリはどんなねぐらがお好き?―新時代のムクドリ対策案」
令和4年2月27日「第8回いきものフォーラム」を会場・Web併用で開催(参加者50名)
テーマ:「埼玉の生物多様性保全のさらなる展開に向けて~生きもの情報の収集・共有・活用を考える~」
5 会議等
(1) 理事会(7人出席) ※ コロナ対策のため、Webで4月に開催した。
議題: 令和2年度事業報告・決算、令和3年度事業計画・予算、運営委員選任の議決
(2) 理事会(会員15人出席) ※ コロナ対策のため、Webで4月に開催した。
議題: 令和2年度事業報告・決算、令和3年度事業計画・予算、運営委員選任の議決
(3) 運営会議
毎月1回、原則として第2火曜日に開催した。(6月を除く)
今年度はコロナ対策のため、Web会議により行った。
2 事業の実施に関する事項 (令和3年4月1日~令和4年3月31日)
定款の 事業名 |
事業内容 |
実施日時 |
実施場所 |
従事者の人数 |
受益対象者の範囲及び人数 |
支出額 (千円) |
|
希少な動植物の保全活動 |
生きものモニタリング調査実施 |
通年 |
県内 |
のべ40人 |
会員 |
45人 |
- |
外来種など生物多様性に影響を与える動植物の駆除活動 |
原市沼川の外来植物オオフサモのモニタリング |
随時モニタリング |
上尾市・原市沼川 |
のべ 12人 |
会員
|
のべ 12人 |
- |
森林などの生態系の保全活動 |
狭山丘陵の里山保全ボランティア |
5/30,7/25, 9/26,11/28 1/30,3/26 |
入間市(緑の森博物館内管理地) |
のべ 28人 |
会員 参加希望者 |
のべ 28人 |
66
|
環境保全に係る普及啓発及び相談助言 |
第8回生きものフォーラム開催 |
2/27 |
さいたま市産業文化会館 (WEB併用) |
15人 |
会員・参加希望者 |
50人 |
42 |
ホームページの運営 |
通年 |
- |
1人 |
|
- |
- |
|
団体広報誌の発行 |
9号:8月,
|
- |
10人 |
会員,行政,他団体 |
300人 |
6 |
|
第3回サイエンスカフェ開催 |
5/29 |
オンライン 開催 |
10人 |
会員,行政,他団体 |
40人 |
6 |
|
第4回サイエンスカフェ開催 |
11/20 |
埼玉会館 (WEB併用) |
10人 |
会員,行政,他団体 |
40人 |
28 |
|
カシノナガキクイムシ観察会 |
9/11 |
緑のトラスト 13号保全地(無線山) |
6人 |
会員,行政,他団体 |
21人 |
- |
|
環境保全活動を行う個人・団体の支援並びに交流及び連携の促進- |
・生きものフォーラム ・サイエンスカフェ (再掲) |
2/27 11/20 |
さいたま市産業文化会館 埼玉会館
|
25人 |
会員/ 参加希望者 他団体会員 |
のべ 90人 |
70 (再掲) |
カシノナガキクイム 観察会(再掲) |
9/11 |
緑のトラスト 13号保全地(無線山) |
6人 |
会員,行政,他団体 |
21人 |
- |
|
環境保全活動の指導者育成 |
里山保全ボランティア活動を活用した指導者育成 |
開催できず |
|
|
|
|
|
環境保全に係る調査研究及び情報提供 |
市民生きものモニタリング調査実施 |
通年 |
県内 |
のべ30人 |
会員・希望者 |
45人 |
- |
カシノナガキクイム県民調査 |
8月~12月 |
県内 |
5人 |
会員 他団体会員 |
10団体・個人 |
- |
|
自然環境調査の実施(RDB調査支援) |
通年 |
県内 |
のべ15人 |
会員 |
のべ15 人 |
- |
令和3年度 貸借対照表 | |||
(令和4年3月31日現在) | |||
NPO法人いろいろ生きものネット埼玉 | |||
単位:円 | |||
科 目 | 金 額 | ||
Ⅰ 資産の部 | |||
1 流動資産 | |||
現金及び預金 | 961,938 | ||
未収会費 | 0 | ||
流動資産合計 | 961,938 | ||
2 固定資産 | |||
備品 | 0 | ||
車両 | 0 | ||
不動産 | 0 | ||
固定資産合計 | 0 | ||
資産合計(A) | 961,938 | ||
Ⅱ 負債の部 | |||
1 流動負債 | |||
貸倒引当金 | 0 | ||
短期借入金 | 0 | ||
未払金(源泉税等) | 0 | ||
流動負債合計 | 0 | 0 | |
2 固定負債 | |||
長期借入金 | 0 | ||
固定負債合計 | 0 | 0 | |
負債合計(B) | 0 | ||
Ⅲ 正味財産の部 | |||
前期繰越正味財産 | 1,035,858 | ||
当期正味財産増減額 | ▲ 73,920 | ||
正味財産合計(C) | 961,938 | ||
負債及び正味財産合計(B)+(C) | 961,938 | ||
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