平成30年度事業報告書
NPO法人いろいろ生きものネット埼玉
1 事業の成果
(1)外来植物の除去活動の実践
平成30年度は、平成26年から着手した原市沼川に繁殖しているオオフサモ(特定外来生物)が
ほぼ見られなったことから除去活動は休止している。同所にはコウホネの群落が増えてきた。モニタ
リングは月に1回程度継続的に実施した。
なお、平成29年2月に作成した「オオフサモ除去実践活動報告書」を随時関係者などへ提供し、
普及啓発に努めた。
(2)狭山丘陵のさいたま緑の森博物館における森林整備活動
県民の貴重な財産である狭山丘陵の里山林保全及び自然環境保全の普及啓発を図るため、さいたま
緑の森博物館の当団体管理地0.9haのフィールドにおいて二次林の整備活動を4回(2回は荒天の
ため中止)実施した。具体的な活動内容は、下草刈り、常緑樹伐採、林地内整理、シイタケの駒うち・
収穫である。特に30年度は台風により多数生じた枯損木の処理を行ったことが特徴的である。
(3)環境保全に係る普及啓発及び他の団体との情報交換及び交流
○ 平成30年度には、28、29年度に引き続き県の侵略的外来生物県民参加モニタリング調査に参加した。全体として調査の手薄な県北部、東部地区の調査も心掛けて、積極的に取り組み、多くの外来植物を特定し報告した。
また、28年度、29年度に作成した「埼玉県の野外植物観察に役立つ外来植物ポケットブック」及び「埼玉県の野外植物観察に役立つ外来植物ポケットブック2017」を希望者に無償で提供し、外来植物への理解と除去活動への促進を図った。
○ 平成30年10月19日~21日には、越谷市で開催された「Act Green ECO WEEK 2018」にブース出展。外来植物の写真などを展示するほか、コアジサシの営巣地が不足していることを訴えるとともに、紙製の模型「パタパタコアジサシ」を子どもたちに作成してもらい保護者ともども、理解促進を図った。来訪者は3日間で約800人であった。
○ 平成31年2月23日には「第5回いきものフォーラム埼玉」をさいたま市の市民会館うらわ101集会室で開催した(テーマ:シカ・イノシシなど野生動物の現状を考える)。日本獣医生命科学大学の羽山伸一教授、埼玉県環境科学国際センターの角田裕志研究員、株式会社Foresters Pro代表取締役の高橋聖生氏などを講師に招き、シカなどの捕獲の現場の話題など大変有益な内容を提供していただいた。
○ 団体の活動を社会に知っていただくため、ホームページ、フェイスブックを運営した。さらに、団体の広報誌「いろいろ生きもの通信」を8月に第6号を発行し、関係機関などに広く配布した。
ただし、更新が遅れがちになるなど、広報体制については課題が残っている。
(4)自然環境調査の実施
県内A社からの委託を受け、県内B社の工場内ビオトープの創設に向けた工場内敷地の自然環境調
査を実施した。
当団体として初めての事業だったが、植物、昆虫、鳥類、両生類、は虫類、魚類、底生動物、哺乳
類の生息状況などを調査して報告書に取りまとめた。企業の環境保全活動に貢献できる一方、当団体の会員の知識・経験を生かすことができ、活動の幅を広げる経験ができた。
(5)現地見学会
・平成30年7月に、会員外にも呼びかけ、クビアカツヤカミキリ被害桜の見学会を深谷市内で行った。
深刻な実態を体感できた。
・平成30年11月に、A社伊奈工場の調査の一環として、千葉県佐倉市内のビオトープを見学した。受
託調査の貴重な資料とすることができた。
(6)会議等
・総会(会員12人出席)
平成30年4月21日に開催し、平成29年度事業報告・決算、30年度事業計画・予算、役員・運営委員選任の議決を行った。
・理事会(理事6名が出席(電子メール表決含む)
平成30年4月21に開催し、 平成29年度事業報告・決算、30年度事業計画・予算、役員・運営委員選任の議決を行った。
・運営会議
毎月1回、第2火曜日に事務所で開催した。
2 事業の実施に関する事項 (平成30年4月1日~平成31年3月31日)
(1)特定非営利活動に係る事業
定款の 事業名 |
事業内容 |
実施日時 |
実施場所 |
従事者の人数 |
受益対象者の範囲及び人数 |
支出額 (千円) |
|
希少な動植物の保全活動 |
生きものモニタリング調査実施 |
通年 |
県内 |
のべ40人 |
会員 |
45人 |
- |
外来種など生物多様性に影響を与える動植物の駆除活動 |
原市沼川の外来植物オオフサモのモニタリング |
随時モニタリング |
上尾市・原市沼川 |
のべ 12人 |
会員
|
のべ 12人 |
|
森林などの生態系の保全活動 |
狭山丘陵の里山保全ボランティア |
5/27,12/2, 1/27,3/31 |
入間市(緑の森博物館内管理地) |
のべ 30人 |
会員 参加希望者 |
のべ 45人 |
6
|
環境保全に係る普及啓発及び相談助言 |
第5回生きものフォーラム開催 |
2/23 |
- |
15人 |
会員・参加希望者 |
54人 |
56 |
ホームページの運営 |
通年 |
- |
2人 |
|
- |
- |
|
団体広報誌の発行 |
6号:8月,
|
- |
10人 |
会員,行政,他団体 |
300人 |
13 |
|
ECO WEEK 2018に出展 |
10/19~21 |
- |
12人 |
会員,行政,他団体 |
800人 |
|
|
環境保全活動を行う個人・団体の支援並びに交流及び連携の促進- |
他団体との情報交換会 |
2/23 |
さいたま市内 |
10人 |
会員 他団体会員 |
のべ 54人 |
8 |
見学会(クビアカツヤカミキリ、佐倉市) |
7/8,11/4
|
県内・千葉県 |
のべ16人 |
会員 参加希望者 |
のべ20人 |
- |
|
環境保全活動の指導者育成 |
里山保全ボランティア活動を活用した指導者育成 |
12/13,3/15
|
入間市(緑の森博物館内管理地) |
のべ 45人 |
参加希望者 |
のべ45人 |
6 (再掲) |
環境保全に係る調査研究及び情報提供 |
生きものモニタリング調査実施 |
通年 |
県内 |
40人 |
会員・希望者 |
45人 |
- (再掲) |
自然環境調査の実施 |
通年 |
県内 |
8人 |
会員・外部専門家 |
のべ50 人 |
687 |
平成30年度 貸借対照表 | |||
(平成31年3月31日現在) | |||
NPO法人いろいろ生きものネット埼玉 | |||
単位:円 | |||
科 目 | 金 額 | ||
Ⅰ 資産の部 | |||
1 流動資産 | |||
現金及び預金 | 721,613 | ||
未収会費 | 0 | ||
流動資産合計 | 721,613 | ||
2 固定資産 | |||
備品 | 0 | ||
車両 | 0 | ||
不動産 | 0 | ||
固定資産合計 | 0 | ||
資産合計(A) | 721,613 | ||
Ⅱ 負債の部 | |||
1 流動負債 | |||
貸倒引当金 | 0 | ||
短期借入金 | 0 | ||
未払金(源泉税等) | 0 | ||
流動負債合計 | 0 | 0 | |
2 固定負債 | |||
長期借入金 | 0 | ||
固定負債合計 | 0 | 0 | |
負債合計(B) | 0 | ||
Ⅲ 正味財産の部 | |||
前期繰越正味財産 | 568,268 | ||
当期正味財産増減額 | 153,345 | ||
正味財産合計(C) | 721,613 | ||
負債及び正味財産合計(B)+(C) | 721,613 |
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